自重で沈み込みます

Pale Saintsのセカンドには、今こそウケそうなトーンのギターサウンドがたくさん収められている。"Thread of Light"とか、とくに上品で清冽な感じがする。ジオゲッサーをひとりでやっていて、Prefab Sproutの3rdのタイトルにある「ラングレー・パーク」とは実在する地名だと知る。幼い頃、水泳教室の体験会みたいなのに行かされて、泳ぐことや水そのものが怖かったわたしはずっとゴネていたことを思い出した。明らかに嫌がっていることを子供にやらせるな、ということと、あとは、子供に水泳をやらせることを「水難事故に巻き込まれたときに役に立つ」みたいな曖昧な口実で正当化するな、ということがある。テニスの体験教室みたいなのに行かされたこともあるが、あれは水から離れたぶん少し良かった。そこでは、バックハンドとフォアハンドという概念がある、ということを知った。ハロプロのイベントの様子がYouTubeで生配信されていたので観た。SDGsを推進するような催しなのだが、株式会社アップフロントは、いち組織として社会について考え貢献するという立場をおそらくこのイベントで取っていて、それは良いと思った。良いというか、芸能プロダクションとして妥当な「地球を大切に」的価値観への関わり方だ。夏場に怖い話をして涼もう、という発想はすこし特殊だ。中原昌也の日記を読み、じぶんの価値観が揺らいだり、揺らがなかったり、転覆しそうになったり、転覆しなかったりした。中原昌也は人脈がとにかく莫大に見えて、それ以外は寝て起きてレコードを買ってお金に困る、みたいな記述ばかりでこれには共感するに留まるのだが、その人脈の築き上げぐあいには学ぶものがある。もっと外に出よう、という学びがある。Majesty CrushのDavid Stroughter氏のソロプロジェクト・PS I Love Youの『Heart of Stone』を聴いていた。Majesty Crushをよりプレーンにした感じで、微妙なボリュームで流すのにちょうど良いインディロックだった。暖かくなってきて、ほどよく夏特有の緩みみたいなものが生活に出始めている気がする。冬だと隠密隠密で部屋にこもる傾向が強いが、夏は逆で、開けっぱなしのドアと窓と素足に違和感を感じなくなり、開放へ向かう。この、長く続いた、冬のくさくさとしたムードがとつぜん打破されるというのが春なのだなあと気づいて、新学期という概念の始まりを四月に配した人の気持ちには確かに共感できるところがある。ここ最近、ここに日記をアップロードする気があまり起きない。毎日こつこつと書いてはいるのだが、なんとなくアップロードは面倒くさいというか、やりたくない、みたいな感覚に陥っている。