落着猫魚入

近所の人と電車に乗ってどこかに行くことになったとき、ほかの家庭の人たちはパスモを持っていなかったのに対しわたしの家庭は全員パスモを所持していたので、パスモを掲げて自慢げだったことを覚えている。フリーマーケットみたいな催しに連れられて、そこで初めて、与えられたお金で自分で買い物をした気がする。「なめこ」の消しゴムを買った。ICカードのチャージのため列を作っていたら抜かされる、という夢をみた。意外だった。そのときに後ろに並んでいたお兄さんに「こんなことするなんて酷いね」という感じの眼差しを向けて「ね」という共感の眼差しを受け取ったのだが、いざ私のチャージの順番になったとき、その良心っぽいお兄さんにも抜かされかけた。人の割り込みに対して批判的な感じを出していたのに、利己的な割り込みだけを許していた。「なにをする」といった具合でそのお兄さんを咎めたら、あ、ごめんなさい、と順番通りにチャージをさせてくれたが。パスモに記してある定期の表示を見るに、そのお兄さんは鹿児島出身らしかった。もうひとつ夢をみた。知らない英語の授業に参加させられ、そのとき遅刻していた生徒の代わりをする、という夢。会話をするタイプの授業で、対話相手が足りなかったのだという。とちゅうでその生徒が教室に入ってきたのだが、とくに感謝を示すでもなく険しい表情でこっちを見てきたため、居心地が悪くなって退室した。退室する直前にその授業の先生にも英語で挨拶をしたのだが(久しぶりに英語で会話ができて嬉しかった、みたいな小粋なことを英語で伝えた)、その先生の反応も非常に悪く、そのクラス全体にいやな印象があった。夢の話を終わる。テレビ朝日サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』では、クイズに不正解だったときなどの罰ゲームとして「スマートフォンのアプリで顔に変な加工が施される」などの、実際に何か損害が出るようなことのない罰ゲームが行われるのだが、この非・加害性はかなり称賛できると思う。ひと笑い発生させるために無理に人をイジる、みたいなことの反対を、バラエティでやっている。多数の子供が出演する番組として、多くの家族がテレビを観るであろう土曜の7時の番組として、「無理をしない」ことの肯定に走っている感じがとても良い。日本ルナ『バニラヨーグルト』をこの間はじめて食べた。仰々しい、貴族的な味を想像していたが、目をつぶって食べたら給食に出てくるようなヨーグルトのそれと大差ない味だった。Amazonなどで買いたいものを買うか否か逡巡している時間って、かなり無駄だ。Majesty Crushの後期(『Love 15』以降)の作品を集めたいのだが、本当に希少で見つからない。そもそものロット数が少ないであろうインディロック系の音盤にリバイバル的な目線が集まると、そりゃあ需給がおかしくなるよなあ。