世界一でかい牛

f:id:themores:20240418195313j:image少しやんちゃで活発な感じの男の子が、美術部の控えめな感じの女の子に告白した、といった噂を小学校か中学校で聞いたことがある。当時のわたしは、めちゃめちゃ良いことだなあ、と思った。 当時の人間関係や当人たちの性格を鑑みると、ふざけることもなく不純な動機でもなく、本当に好きだという感情を純粋に優先した末の決断だったのだろうなあ、と思えた。いや、動機が何であれ他人事ではあるのだが。結果がどうなったのかは知らないし、なんならその噂じたい虚構だったのかもしれないが、あの当時の閉じたコミュニティの青々とした雰囲気とともに思い出される、良い記憶だ。寝る前、リヴィングルームで一時間ほど寝てしまった。Disco Infernoの『The 5 EPs』を聴いて、とくに"D.I. Go Pop"と"It's a Kid's World"という曲がすごかった。そういえば初期の作品を聴いたことがなかったなあ、と思って『91/92』という初期コンピを衝動的に買ってしまった。ベンチに座る時には隣の人と一席ぶん以上の間隔を空けたい、といった欲求を鑑みると、五席のベンチだと「○ ○ ○」といった具合で無駄なく三人が座れるのだが、四席のベンチだと「○ ○ 」といった具合になり、ならば三席のベンチに「○ ○」こう座るほうが無駄がなく、座れる人数も変わらないため、要するにベンチだったり電車のシートだったりは奇数席であるほうが色々と効率が良い、という説を展開する。今日は悠長に電車に乗れる、と思ったら色々と混み合っていて、最悪だった。とちゅう乗り込んできた、ベビーカーをひいている外国人の人がかなり周りを気にしていて、思いやりを覚えた。電車で馬鹿みたいに寝てしまった。泥みたいに、でもある。上体が膝あたりに覆いかぶさるような体勢で、本当に周りが見えないレベルで寝て、電車が駅で停車するたびに少しだけ目が覚めて、そのたびにすこし恥じらいを覚える。四つ改札が並んでいて、でも向こうからやってくる学校帰りの子供たちがその四つすべてを使うもんだから、こちら側から改札になかなかアプローチできなくて、電車に遅れそうになった。部屋の床に小さい蟻が歩いていたので、筒みたいなやつですくい上げて玄関の外に出してやろうと思ったのだが、いくら筒を振っても筒から離れようとしない、踏んばる力がめちゃめちゃ強い個体だった。いま、「つつ」とタイプしたら「堤さやか」というワードが候補に出てきて、調べてみたら昔のAV女優の名前だった。本当に身に覚えがない。でも、いつの日か、検索したのだろうな。中原昌也の日記は、深く落ち込んでいることについての記述か、あるいは深く芸術作品に感動させられているという記述が大半を占めている。