反省会

寝床に入る前にまた、リヴィングルームで10分くらい寝てしまった。布団もなく硬い床で所在なく寝るところだった。'it'でとれない内容は'this'や'that'で指し示そう、という感覚がどんどん内面化できている気がする。ケーキ屋かなんかの店でスイーツ選びに三十分くらいかける夢をみた。一回、六時半ごろに目が覚めるが、まだ時間があったので再び寝る。朝から陽の光と風が強くてテンションが下がる。「かさかさ」は「かっさかさ」になるが、「さらさら」は「さらっさら」になるという不思議がある。レコード屋に行ったらめちゃめちゃ欲しいレコードが売っていて、一万円を使った。一万円を使う/使わないという進退にまつわる損得勘定などはなく、反射的にこれは購入しないとまずい、というくらい欲しかったレコードだったので、ただただ全能感に浸ることができる。それによって所持金額に対する不安が生まれ、昼ごはん代はなるべくPayPayなりICカードなりに分散させよう、と考えた末に、「ICカードをスマホにかざすだけでその残金がわかる」というアプリをインストールしてしまった。これはなんだか些末で情けない感じがする。そのあと無事にファミリーマートに入店して、セルフレジでおにぎり二つをICで買ってやろう、と息巻いていたら、「この商品は値引シールが付いているためセルフレジではお会計ができません」などという表示がポップアップして、衝撃だった。買おうとしていたそのおにぎりのパッケージをよく見ると、「エコ割」という名目で二、三十円の割引がなされており、その「エコ割」のステッカーの端のほうに小さく、この商品はセルフレジではご利用いただけまさん、などと書いてあったのであった。万事快調だと思っていた決済計画に割引シールが邪魔をしてくる悔しさはあったのだが、やはり東京の真ん中でほとんど現金を所持していないというのは所在ないため、その二つのおにぎりは申し訳なく棚に戻して、別の、その「エコ割」が付いていない稲荷のおにぎりみたいなやつとサンドイッチを選んで、それらは無事にセルフレジに通せた。おにぎりを都会の裏路地みたいなところで食べるというのはなんだか嫌だったため、その二つは、駅前のひらけたところで、たくさんの人が前を通るなか食べてやった。そうして食欲を収めたあと再びレコード屋に行き、そこでは明らかにせどりっぽい行為をしている人がいた。せどり咎めるというのは越権行為っぽくてできなかったのだが、そのせどり人はただでさえ狭い店内で、左右に体を揺らしながら堂々とスマホを見つつ棚の前を塞いでいたため、腹が立って、その男の立っているところの棚へぐいぐいとアプローチした。その男はパンク系のCDが置いてある棚の前で、ずっと揺れていた。仕方のない人生を送っている。外で荷物を整理していたら、何かあった時のためにと携行しておいたビニール袋が強風によって飛ばされ、できるところまでは追いかけたのだが、よく分からない植物の植え込みみたいなところに入ってしまい、届かない位置に行ってしまったので諦めた。端的な環境破壊なのだが、少し厳しかった。きょう駅のホームで電車を待っていたら、そのホームを囲む二つの線路に同時に電車が到着するタイミングに遭遇して、その時の「1番線には○○行きー、2番線には⬜︎⬜︎行きが到着しまーす」というアナウンスが少しかっこよかった。下りのエスカレーターでわたしの下の段にいた人がスマホをいじっていて、その画面が目に入ったのだが、全体的に異様に赤かった。赤みがかった画面でスマホを見ていた。夕方、外を歩いていて、寒いと感じたので上着を着たのだが、歩いているとまた暑くなってきて、けっきょく脱いだ。半袖一枚で四月の夜七時の電車に乗った。電車から降りるとまた寒くて、けっきょく再び着た。「ら」をローマ字表記にすると'ra'になるが、発音としては'la'のほうが近いと思うので、不思議だ。自転車の鍵と家の鍵を間違える、という、典型的な「疲れている時にこういうことをやってしまう」しぐさをした。今日は、昼の時点でスマートフォンのバッテリー残量が89%とかで、調子が良かったなあ。推定23時すぎに寝落ち。