CHAI - アイム・ミー / I'M ME - Official Music Video (subtitled)
クジラの爆発コンピレーションみたいな動画とだんじりの事故動画をわざわざ深夜に観てしまっていて、情けなかった。『【煽り運転「爆笑」】 忘れない！煽り運転には天罰が下る！★Incining driving is divine punishment!』というタイトルの、文字通り煽り運転の様子を収めた動画に出くわしたのだが、それから、このタイトルに登場する'incining'という言葉はなんなのだろうか、と燻っている。そんな言葉は存在しない。文脈的に'inclining'のスペルミスとは考えにくいし、何より、この'incining'をGoogle検索にかけると、どさっと煽り運転の動画が現れる。ＡＩが「視覴」という言葉を作り出したみたいに、人間のいない場所で何かが自然に立ち上がってくるような不気味さを感じる。アイドルは、新しい仕事が決まったとして、その新しい仕事を「新たにフェスに参加することが発表されました！」などと言って嬉々と報告しなければいけないため、そりゃあメンタルがおかしくなっても不思議ではない職業だ、と思う。アイドルを含めた全ての芸能人はこれに該当するのかもしれないが、アイドルは特に、仕事を「いただいている」という認識の強い（偉い人に機会を与えられている、みたいなへりくだり方をする）人が多いように見えて、とくだん四方八方に美しくなければならない、みたいな感覚がまさに人をぶっ壊しそうだし現にぶっ壊している、と思いながら眺めている。何かのコンテンツに夢中になっている人は、そのコンテンツを知らない人からすると、まったく意味がわからないことで騒いでいる人に見えるため、わたしは何かに熱狂する自分を上手く外へ表出できない。YouTubeでは、高評価ボタンを押すと特別なモーションが付くのに対して、低評価ボタンは押しても何のモーションも付かないため、なんだか非対称で腑に落ちない。つまらない老人は、それまでの人生の一瞬でも面白さを得たことがないということなので、恐ろしい。マクドナルドの注文で、奇をてらうことができない。自分をアイドルだと思って振る舞うことは良いのかもしれない。アイドルはブログに明日の外出先を書かないし、アイドルとしての公共性のためにどのファンにも平等に接するし、それは、リテラシーの高い、温厚な人格作りに繋がる。日本の企業がロケットの打ち上げに失敗したというニュースで、あのロケットは異常を検知してみずから機体を破壊したと知り、たいした能力だと思った。過ちを犯すまえに引き下がる、察しの能力だ。ヤフオクで、オークション終了の数秒前に入札をして確実に落札する、というしょぼくれたことをやろうとしたら、同じようなことを考えていた人がもうひとり同じ出品にかじりついていたらしく、わたしはその戦いに負けた。けっこうへこむ。プレーンな情報交換こそ言葉で伝えるのが早いが、本質的な事柄については、じつは言外に潜んでいるのかもしれない。きのう肩甲骨を動かすトレーニングをかなり激しめにやったので、肩から背中にかけてのラインが筋肉痛っぽくなっていて痛い。
