ドミノ

日本のバンドが海外のメディアに対し英語でインタビューに答える動画を観たのだが、その中でギタリストが言っていた"the guitar I use"みたいなフレーズが、字幕のほうでは"the guitar I'm using"みたいなふうに直されていた。前者ではしっくりこないのだろうか?というところで引っかかったのだが、いまは使用しているが明日はどうか分からない、みたいな部分を含意する"using"なのだろうか。非ネイティブ話者にネイティブ話者が突っ込みを入れる、という感覚のすり合わせみたいな営みで、だいぶ言語の本質的なところが発見できるかもしれない、と思った。近所の家が、怪しいマッサージみたいなビジネスを始めた夢と、そこらじゅうで人が嘔吐しまくっているショッピングモールを練り歩く夢をみた。知らない女性に突然かけ寄られて、「すいません、シノさんですよね?」みたいなことを呂律の回らない言葉で聞かれた夢もみたな。「シノさん」という箇所ははっきり聞き取れて、かつそれを目が覚めたあとも思い出せたことはすこし怖い。年齢や性別などを隠して生きてみたいという部分はある。たま、良いかもしれない。二酸化炭素を…のバンド。サブスクにあるベストをまず聴いたのだが、フォークからポップスの間でめちゃめちゃ自由に幅を利かせていて、びっくりさせられる曲ばかりだった。抽象的すぎるが、ほんとうにそうだったんだよ。わたしが自動販売機でお釣りを取り忘れていないか執拗に確認するのは、自分が損するのがいやだからではなく、他人が得するのがいやだから。学生、とくに制服を着ていた高校生のころは、電車内で勉強をいっさいしなかった。学生が学生っぽいことやってらあ、と他人に思われたらいやだったから。ブラックコーヒーが良くなってきている。『Kid A』くらいゆっくりと、良さが分かってきている。人と話すとき、相手の話を噛み砕いて補足してしまう。「アメリカって州ごとに変な決まりがあったりするらしくて…」と言われたら、「条例みたいなね」などと返してしまう。ラジオの聞きすぎだ。第三者に会話を聞かれている体で、日常会話をする。「地方公共団体」という言葉は長すぎる。もっと、「内閣」みたいな、2文字!みたいな言葉で、地方の政治組織のことを表せないものか。わたしのバッグは大したものを入れていなくても重くて、が〜まるちょばみたいだと思う。しまっていたイヤホンを取り出したらコードが固結びみたいになっていて、家庭科みたいなことを思い出した。Blue Smiley『return』は良い作品だと思うが、この数年後にボーカルの人がオーバードーズで亡くなっているっぽいので、そのことを意識してしまい悲しくもなる。レコーディングに関わった人がいっさい亡くなっていない、死のにおいのしない音楽を聴きたい時もある。Swallowの『Blow』を聴いていた。聴き通すのは3回目くらいだと思うが、やはりメロディが微妙すぎて、期待するようなアプローチをしてこない。音は抜群なアルバムだ。ドリーミーさに加えて、インダストリアルミュージック的なかげり、ごつごつとした骨が浮き出ているような質感も瞬間的に存在する。『Soft』というタイトルのレア音源集が2009年にデジタル配信されたという情報があるが、ぜんぜん音源が見つからない。木の作り出す影って意外と隙間がなくて、木陰に入るたびにびっくりする。アイドルが大学を卒業して、大学名が公表されるやつ良いよな。「解禁」感が強い。寝るわけでもなくただ横になる時間が増加していてヤバさを感じ始めているので、これからは座ったりもしていこうと思う。今日ってもっと、ここに書けるようなちょうどいいイベントが起こっていたはずなのだが、思い出せない。