消える話

「マリック」という名前はMr.マリックでしか聞いたことがなくて不安になる。Fudge『The Ferocious Rhythm of Precise Laziness...』は、ファズギターへのこだわりが感じられる良質な90年代USオルタナロック作品だ。アルバム後半にはダブっぽい音への試みも見せていて、もっとこの調子でバンドが続いていればポストロック/サイケ系統の未知なるサウンドを作っていたのではないか、などと、身勝手な願望を抱かせる。美味しんぼを少し観た。YouTubeの公式チャンネルでアップロードされていて、最近はアニメやテレビ番組などもYouTubeで本編を流したり連動企画をしたりしているなあと、その器用さと機転に意表を突かれることが多い。過去の出来事について反実仮想をする("I wish I had been there."などとといった用途における)言葉 "wish"は、日本語には訳しづらい感じがある。「願望」「要請」「望み」などと"wish"の訳語になりそうな日本語をあるていど並べてみても、どれも現在時点から何かを希望しているようなニュアンスで、過去へと思いが伸びてゆくような感じがない。「たら/れば良かった」というような言葉の組み合わせでは表せるが、その概念自体を一語で表すような言葉がない気がする。"wish"は過去と現在双方の反実仮想を含意しているが、「望む」とかだと現在の反実仮想しか含意していない。もしかしたらそれは、「後悔」なのかもしれない。カルディで買った砂糖まみれの海外製グミをきのう寝る直前に食べたのだが、今日になって歯が痛くて、たぶん虫歯になったのだと思う。"be beyoncy of"という、存在しない言い回しの英語が出てくる夢をみた。「〜を超えて、〜以上で」みたいな意味だった。「口角泡を飛ばす」は激論することを意味するのに対して、"foam at the mouth"は激怒することを意味していて、この非対称さが気に入らない。「不定休」という言葉は罠だ。今やる意味のあるブログをやりたい。OCHA NORMAのアルバムを聴いて、素晴らしいグループだなあと思った。最近のハロプロはアルバムをCD二枚組でリリースする傾向にあって、一枚目には既発曲、二枚目には新曲という具合に曲を振り分けてしまうのだが、案外これも悪くないのかもなあと聴いていて思った。まずまず初めて手に取るのがアルバムという人にとってはシングル曲がどれだとかそういう感覚はないし。あと新曲にだけフォーカスした聴き方ができる。アルバム一枚に対しての収録曲数の多さはアイドルとしての働き方改革でもある。