滑落の愉しさ

昼寝をしたら13:00ぴったりに起きただとか、なんとなく時計を見たら22:11であることが多いとか、そういうことってある。今朝、5:00ぴったりに寝落ちから目覚めて思った。かっぱ寿司に行ったら、席の予約をする際に「たこ」「さば」などの魚介類の名前を任意で選び、あとで順番になってから照会するときにそれを選ぶ、というシステムが構築されていた。タコを選択した私は、てっきり「○○番でお待ちの、タコのお客様〜」などというアナウンスが流れるのだと思っていたので、すこし残念だった。いざ席についたら、後ろに座っている子供が席を叩き、その母親と思われる人が「後ろの人に迷惑になるからやめなさい」と咎めていた。わたしがそれを嫌に思わないというのは事実だが、ひとつ、子の親がそれを咎めるというのも社会的には保護責任を示す重要な行為であり、その記号的側面は受け入れられる必要がある。

スーパーで流れていたBGMをわたしが勝手に録ったもの。こういうチープな音色のBGM音源のわりには音数が多くて凝っている感じがしたので録った。CDをいろいろと聴いたので感想を書く。Spacemen 3『Performance』:わたしがこういうサイケインプロみたいなやつに慣れていなさ過ぎるのだろうけど、Spacemen 3の偉大性は今の所あまり掴めていない。Loop, Spiritualized, Spectrum等も同じように、距離を感じてしまうアーティストだ。ここら辺は在籍メンバーがけっこう被っていることがあって、いち音楽シーンの勃興の大部分が少数のミュージシャンによって支えられていることってあるなあ、と思う。90年代のポストロックシーンにおけるJim O'Rourkeみたいな。Salon Music『Chew It in a Bite』:だいぶノイズポップ/シューゲイザーな仕上がりだった。日本のバンドだが日本っぽくはない。時の音みたいなものをキャッチしているバンドだ。とちゅうクラウトロックっぽい曲があって面白かった。間延びしたソングライティングとノイジーさが合わさる感覚はすこしYo La Tengoっぽくもあった。ビカビカしたYo La Tengoフリッパーズ・ギター『海へ行くつもりじゃなかった』:どこから着想を得たのか分からないサウンド。"奇妙なロリポップ"なんか、意味がわからない。わたしがこのアルバムで頭抜けて好きなのは"すてきなジョイライド"で、理由は眩しさが強烈だから。良すぎて輝いて見える…という婉曲的な表現としての眩しさではなく、日光に感じるそれ。このアルバムは全体的に音が発光している感じがあって、それは勢いでもあり儚さでもあるのだが、この曲はとくにそれが強い気がしている。avengers in sci-fi『Selected Ancient Works 2006-2013』:名前だけを知っていたバンドで、ベスト盤が安価で売っていたので買ってみたが、途中で再生を止めた。批判ではないのだが、わたしにはまだ、こういうフェスっぽいJ-ROCKみたいなものを面白く聴く視点は養われていない。こういうふうに音楽のレビューみたいなものを書いているとTwitterでの発信を始めても良いのではないか、という思いが湧いてくるのだが、ろくなことにならない気もする。