還り

Twitterにおけるリプライはツイートと言えるのか、ということについて考えているとキモくなってくる。ツイートには満たないデブリ、あるいは盲腸みたいなもの。カフェインゼロの生茶がめちゃめちゃまずくて良かった。良いまずさ。カフェインがゼロであるという健康的特長のぶん、まずさを許すことができた。本当にどうしようもなくまずかったのは「颯」という緑茶だ。登山大会というものがあると知ったが、危なそうだと思う。2022年の夏に何をしたか、いっさい覚えていない。ぼんやりしていた。世間的にあまり良くないとされている思想が他人から見え隠れした瞬間のヒリつきは嫌いではない。その人と深く関わるか関わらないかの選択を無意識のうちに迫られ、その二元論はさながらゲームをやっている時のような感触だ。トイレで「すいません…」と個室の中から声をかけられ、トイレットペーパーくれますか、と頼まれた。逡巡の苦しみみたいなものをいっさい味わうことなく最大レベルの善行ができる機会だった。TSUTAYAに行ったらレンタル落ちCDがアニメ/声優/ロック/ポップスみたいな具合で販売されていて、かなり悔しかったな。詳しい人は本当に掘り甲斐があるのだと思う、ああいう魑魅魍魎みたいなコーナーはとくに。その後に行った冴えない新品CDショップは、中古レコードの販売を始めたようで良かった。ジャズの比重が高めだった。レコード屋での私のまごついた一挙手一投足はすべて防犯カメラに記録されているんだ、と思っていやになった。エスカレーターなどの前で列ができている時、わたしは何の思考もせずその最後尾に向かうのだが、べつに後ろのほうへ行かなくたってそのうち列が引いて最後尾はわたしのもとに近づいてくる。サブスクで配信されている音源に音飛びが載ってしまっていることって稀にあって、今までに体験したのだとThe Cows『Cunning Stunts』とLowercase『Kill the Lights』はそうだった。たまに、これレコードから直接リッピングしているだろ、という音質のものもあって面白い。アイドルは人前に出るにあたって、コンプラ教室みたいなものを受けるのだろうか。そういうものは多分あるよな。