ラーム

WALRUS『光のカケラ』と竹村延和『こどもと魔法』がサブスクで聴けるようになった。一気にきた。WALRUSはとくに、中古CDがどれも高騰していて半ば諦めていた。さっそく聴いたが、思い切りのよいノイズを出していることは分かった。女性のことを「女の子」と呼んでいる人には、男性のことも「男の子」と呼ぶことを期待してしまう。食べログで高い評価を得ている店のリストを見てみたら、一位が4.7スコアを獲得していてヤバかった。グルメって確かに良い概念だし、どこどこのあのお店はうまい、と言える人のほうが言えない人よりも絶対かっこいいが、こういう類の名店に、数万円を払って予約をしてまで足を運ぶ、というバイタリティは私には無い。まず、グルメに点数を付けられること自体すごい。自分の舌がある程度まで肥えていることを信じ切らないといけないから。なぜか分からないが、この世界には様々な食材があり、やりようによっては奇跡的なステージに達するものがある。じゃがりこを作ったカルビーは天才的だ。そういうもののレシピには大きな価値があるが、場合によっては門外不出、レシピを知っているのは数人だけだからその人たちを同じ飛行機に乗せてはならない、みたいなことも起きるのでアツい。食の伝承。「道との遭遇」というバラエティ番組を観た。全国にある変な形の道や看板を追う人が出演していたが、そういうものはストリートビューから探すことがあるらしい。何かお目当てのものを探すためにストリートビューを見る、ということが趣味になっているのはすごい。ストリートビューが趣味のフィールドになっている。きょうは秋葉原レコファンに行った。自分がBの欄を見ていたとして、Dの欄くらいをすっと見にくる人の胆力はすごい。べつに良いのだが、私だったら、勇気が出ないので待つ。本当にすっと、自分の腰のすぐ右あたりに人の頭がくるあの感覚には、強い衝撃が伴う。きのう発売されたMi-Ⅱ『害獣アイドル』はその前に予約しておいたのだが、いまだに発送連絡がこない。品薄状態になっているらしい。ネットのオーダーみたいなことって、ずっと難しい。Bedazzled Recordsの作品を聴いていた。Strange Boutique, An April March, The Curtain Society等、ドリームポップ系バンドが多い。Siddal, Viola Peacock等のアーティストはサブスクにない。AIR『Usual Tone of Voice』のCDを買ったらブックレットに8センチCDが挟まっていた。初回特典だったらしい。よい裏切り。

 

【本日の1枚】『Gaol Ferry Bridge: A Sarah Records Compilation』(1994)

Sarahって朴訥なギターポップが多いように見えて、けっこう打ち込みやギターノイズ主体の作品もある。サブスクとかを嫌ってそうに見えて、じつはこういうコンピを含め大体の作品をサブスクにあげてくれているレーベル。The Sugarglidersは無いらしい。サブスクにあるんだ、という話だと、とくにSwansやThrobbing Gristleをサブスクで聴くという体験は、それ自体が何らかの風刺のように思えてくる。わたしもサブスクで聴いているが。