ベリタス

行った飲食店で隣に座っていた、夫婦と思わしき老人ふたりの、声がかなりでかかった。息子と思われる名前が複数と、ボケが顕著になってきた話など、かなり老人めいた話題を話していた。持っていないものにばかり憧れるが、いざその憧憬の対象の渦中にいることができると、それを自覚できない。あまり落札する気でいなかったヤフオクの出品をふと見てみたら、ちょうど終了する20秒前くらいだったので、何気なしに入札した。落札できた。なぜか5分延長を食らわなかった。きょうは管理された区域で、正当な手続きを経てリスを触った。最初はかわいい、と思っているだけだったが、途中からはずっと、リスを触った記憶を保持しながらやらなければいけないいやなことに向き合わないといけない残酷さについて考えていた。徹夜するくらい切り詰めているときにリスの記憶を反芻してしまえば、泣いてしまうかもしれない。ここ一週間くらいで気がついたこととしては、髪はコンスタントに切ったほうがよい、ということがある。「フンギ」という言葉を、ピザが日本に運んでいる。マンドリンって打楽器っぽくないですか。マリンバも同じ。

 

【本日の1枚】An April March『Lessons in Vengeance』(1995)

ドリームポップ系だがCocteau Twins的なボーカルの癖の強さはない。メロディというよりは音が良いアルバム。ドラムがタンタン乾いた音を鳴らしている。"The Red Dots"が良い。Bedazzledというレーベルから発売されているが、ドリームポップ系のバンドを多く擁しているためレーベル堀りの甲斐がある。