不安・分裂

やらなければいけないことを溜めている夜なのだが、世界史が覚えられなさすぎて絶望した夜や、数学が理解できなくて「数学 わからない」みたいな検索をしていた夜よりはましだ。今日のは、腰を上げればできることだから。ホラーゲームの実況動画って画面が暗すぎてあまり理解できない。「方法」と言う代わりに「方法論」と言って、少しかっこつける時がある。本当にまずい状況のときって、口の中から水分が引いていく。不安が重なり、でも朝の五時半から七時半まで睡眠をとって、徹夜を避けた。短い睡眠のあとに観る『ラヴィット!』はすこし不快だ。開いたパソコンを持って移動するという、ビジネスマンっぽい挙動を家の中でした。とつぜん郵便物が届くから。結局、その郵便物はポストにも入っていなくて、おそらく隣家への届け物だったのだろうと思う。左手の中指だけがしびれていて怖い。人ってめちゃめちゃ移動するからすごい。外に出てみたら、今の自分と対比して、悠長に生きている感じの人がたくさんいて、少し落ち着く。こういう時の曇天は不安だ。男-女コミュニケーションではなくて人-人コミュニケーションをする、といった意識のない人がいる。驚くことに、わたしは人生経験を重ねるごとに人が嫌いになっている感覚がある。そんななかMasonnaを聴いたら、いつものようにうるさく感じなかった。ちょうど今のわたしのムードに乗るだけで、それ以上でもそれ以下でもない体験だ。都会はやはり、あまり良くない。地方の大都市、たとえば広島や仙台など、そのくらいの場所がちょうど住むのにも行動するのにも良い気がしている。世間に対して怒るみたいな生き方をしていたら、だんだん生きる気力もわいてきた。怒りは生きる気力をふるわせて回復させるのかもしれない。人間らしく生きることのできる側にいたいと思っている。坂本龍一のドキュメンタリーの再放送を録画した。これは観なければ、という感じがした。やらなければいけない感じのことがひと段落して、心地よい。