パーティーを楽しむ力

bl4ck m4rket c4rtというアーティストをはじめて聴いた。EPを1枚リリースしてそのあと亡くなってしまったらしい。年下のひとが亡くなるというのは悲しい。内容はベッドルーム・ポップにノイジーなギターの伴奏を載せたような、奇をてらいすぎるわけでもなく、ふつふつと沸き出したアイデアをそのまま音にしたような目新しさ、そして同時に温かみも感じられるものだった。カバージャケットに写る猫の写真もなんだか物悲しい。CO・OP『ハイシャレル』、うますぎる。母親とイオンに行って、日本エレキテル連合を観たことを不意に思い出した。2014。10年が経ってしまう。観るためにめちゃめちゃ待機した記憶があり、わがままな私は「喉がかわいたから飲み物が欲しい」などとしきりに言っていて、そうしたら前にいた全く知らない人が何らかの親切を施してくれて、わたしは近くのテナントに出店していた無印良品に売っている飲み物にありつけたのだった。「由布院」を知ったのは日本エレキテル連合のネタをはじめて見たときだった。祖母が「縮員」という言葉を使っていて、なんとなく表したいことは分かったが、調べたらそんな言葉は無かった。「カウコン」という言葉が何を意味するか、きょう察することができた。今までは、それが何の略称なのか追究するというアイデアがなかった。みの『にほんのうた 音曲と楽器と芸能にまつわる邦楽通史』に対して、「『音楽史』は個々人が語れるほど簡単なものではない」という指摘が入ったり色々と紛糾しているのを見た。指摘と批判は異なる概念であり、指摘する心を持ち合わせながら他者を受け入れる、というようなこともあってよいし、二元論では処理しきれないトピックだな、と感じた。紅白歌合戦が大晦日のテレビを独占していて他局の競合力が弱くなってきている。

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