矩山君

ツジコノリコ『ハードにさせて』が良かった。"ぺんぎん"という曲が特によい。この人と竹村延和がコラボした『EAST FACING BALCONY』というアルバムのCD、名古屋のバナナレコードでも、近隣のハードオフでも見かけたのに、なんとなく買わなかった。買っておけばよかった。How Do Iというデンマークのバンドの音楽が、なかなか気になる。「初期はシューゲイザーっぽかったが途中でエレクトロ化する」を1990年代初頭にやっている。『Pluto』というアルバムの、遠い土地から、無自覚に渋谷系にコネクトしてしまった感がおもしろい。93年作。Röövel Ööbikの『Psychikosmos』というアルバムでも、同じようなプロセスを経たあとの、同じようなサウンドが聞ける。なんだかんだ、顔文字は今でも残っている文化なのですごい。それに対し、絵文字はその形を変えてしまった。メルカリで値引きを求める行為というのは、他人と食事に同席したときに、がつがつと食べることと似ている。既製のキットを用いて、小学校の「自由研究/工作」枠の宿題を済ますことはしなかった。新しく取り付けたエアコンのリモコンは、裏面にバーコードがあり、それを読み込むとカスタマーセンターのようなところへ繋がるようになっている。そのオプションをリモコンに集約しよう、と提案した人は、かっこいいと思う。ぴたっとしたインナーを着ていると、自らの体のラインにより自覚的になり、もう少し痩せたほうが良いかも、などと考える機会が増える。わたしにも「視力の良くなる画像」を眺めていた時期があった。わたしは新しいものを知ると、すぐに「○○ wiki」と調べてしまうのだが、その感性はもしかしたら古いのかもしれない。正確性などは置いておいて、大体の概念をカバーしていて、つねに体重を預けられるサイトというのが私にとってはWikipediaであり、それが無いとすこし不安になる。情報収集の際のハブになっている。いきなり個人ブログなどに行けない。検索作業の潤滑油。インターネットの補助輪。『はなまる幼稚園』のサウンドトラックに入っている、"黒糖ドロップ"という曲が良い。わたしは『はなまる幼稚園』の本編は観たことがない。そのサウンドトラックを、Coaltar of the DeepersNARASAKI氏が手がけているという点だけで知ったアニメ作品だ。"黒糖ドロップ"は、もろにCocteau Twinsのオマージュ曲なのだが、その4AD的な感性と声優のボーカルワークが混ざり合う感覚というのが妙に背徳的で、すごい。"青空トライアングル"の轟音ギター度もおもしろい。オープニング曲だったらしい。小学生のころ、音楽室の掃除をさせられていたことが一時期あって、へんな感じだった。二度とやることのない作業。何のアイデンティティも、こだわりもなく、ディズニーのシャープペンシルを使ってた時期とか、やばかったなと思う。過去の画像を整理していて思う。特段ディズニーが好きというわけでもないのに。