熱波師になる夢

高校時代の英語教師が「友人の母が料理好きで、香辛料を挽くところからカレーを作るほどだったが、今はもう死んで、その息子は一人暮らしをしている」みたいなことを言っていたのを思い出した。My Bloody Valentineの『Tremolo E.P.』を聴いていて、音楽家は、いわゆる「EP」をどのようにして制作するのだろうか、と考えていた。アルバムのアウトテイク曲なのか、EP用の曲なのか。特にMBVの例は、そういうことが気になる。『Loveless』と同時期にEP用の録音をできるか?という話でもあり、アルバムのアウトテイクだとしたら完成度が異常に高いのでは?という話でもある。The Charlottes『Lovehappy』を聴いた。Tiger Trapを思い出す、パンク&アノラック&女性ボーカルのバランス感。ドラムのせわしなさが良いのだけど、意外や意外、このバンドのドラマーは、SlowdiveのSimon Scott氏なんだよな。ルーツが微妙に見えなくておもしろい。このあいだ出た「10 Shoegaze Albums Slowdive’s Simon Scott Thinks Everyone Should Own」という記事でも、意外と王道なセレクトをしていると感じた。

ここにSonic YouthTalk Talkを入れる感覚こそが、ただのリスナーと、いちミュージシャンを隔てる何かなのかもしれないが。ケンドリック・ラマーが来日した際の写真がインスタグラムに投稿されていたが、下記リンクの8枚目の写真に写っているタワレコの店員は、このあと茫然自失の状態になったということが容易に想像できる。

いま、私がこの店員だったらどうしていただろうか、ということをシミュレーションしてみて、脳の中のタワレコにいる自分は「If these walls could talk ~♪」などと口ずさむことができたが、実際に目前にしたら、ぜんぜん意味が分からないと思う。写真の仕上がりを見るに、この店員は「Can I hide my face with this?」とでも言ったのだろうか。わたしだったら、やり取りが終わり次第その場に座り込んじゃう。9、10枚目のスライドの動画も怖すぎる。これは、英語が理解できないと、ケンドリック・ラマーを知らないと、普通に怖い。固まっちゃってるじゃん。タイラー・ザ・クリエイターが日本人に"Guess where I'm from"と言って突撃する動画を思い出した。今回のは少しシュールで、もはや笑ってしまうのだけど。以前、kokesukepapaというYouTubeアカウントが好きでよく観ていて、きょう数年ぶりにアカウントの様子を見に行ったのだが、全く変わってなくておもしろかった。最新投稿は一日前だった。死が身近になる感覚が強烈なので、サウナは苦手だ。M1グランプリが、出オチの場、出場大喜利みたいな場になっている。お笑いはあまり詳しくないが。ニュース番組のナレーションの声が噛んで、このナレーションも生収録なんだなーと気づくとき、人生の中にある。"overt"と"overture"の語源は同じっぽい。『一億総リミッター解除バラエティ 衝動に駆られてみる』と『モヤモヤさまぁ~ず2』を観た。テレビっておもしろい。