世界を見下ろす

『柴田聡子のシャムゴッド・トーク・ドリル』のVol.28を半分くらい聞いた。着いていきたい表現をする作家だ。久しぶりにQueenQueen II』のブラック・サイドを聴いた。ブライアン・メイには申し訳ないが、ブラック・サイド単体で聴くことが多い。ラストが"Seven Seas of Rhye"で、まさに大団円、という雰囲気で終了するのだが、全体的にコンセプチュアルであるぶんラスト曲がダウナーだったり切なかったりする必要がなくて、アルバムが「終わる」ということ自体に意味がある感じがしてすごいと思った。アルバムを綺麗に終わらせるにあたり、「終わり」と宣言するための曲が要らない。物語と同じ構造を持っていて、自然に「終わり」を迎える感じ。クイーンがもっと聴きたくなりもっと聴いていたら、"Misfire"とかで感動できるようになっている自分に気づく。音楽にはよく聴いていた頃の想い出も伴うというのはよく言えたもので、クイーンにはまっていた時期から時間的に離れていくごとに、よりその頃の感覚というか、あの頃の自分の人生が恋しくなっているらしい。"Was It All Worth It"とか、生きることを肯定させてくれる感じがするし。

これ、「世界初の症例」とでかでかと書かれているが、その書き方をされると、世界の病院で報告された症例がすべて集約される中央機関、みたいなものがどこかに存在するのではないか、などと思ってしまう。いやいや珍しさの比喩でしょう、という意見も分かるが、断定された「初」は強すぎる。オンリーワンの概念だから。

https://www.discogs.com/ja/release/132206-Pizzicato-Five-Great-White-Wonder-Rare-Masters-1990-1996

このページ、トラックリストの部分がいかにも非・日本語使用者が編集した感じがして、その状態が放置されている状況はかなり珍しい気がする。MARQUEEのVol.103で、3776のプロデューサー・石田彰氏がアイドル文化を称賛していたことを思い出して、頑張る。advantage Lucyは、ネオアコギターポップ的文脈だけでなくオルタナロックからの影響も感じるから好きだ。名古屋で買った、無線『Sugar Taste Being』、ギターのクリーンな感じとドラムの整然としている感じがちょうど心地よい。インディーロックであり、すこしサイケだ。曲名のストレンジさとカラフルなジャケットに惹かれて買ったのだった。音楽に比べると、文章ってアウトプットが面倒くさすぎる。手話を見ていると、顔の表情も大きく動く人がいるが、それも含めて手話なのだろうか。