遅対を恥じる

Disgustというパンクバンドを聴いて頭が痛くなったあと、それを鎮めるようにRed House Paintersを聴いた。Disgustのことを調べていたらクラストパンクの定義をはじめて知った。数ヶ月前にペットボトルのキャップがかたすぎて手を痛めてから、服の襟で手を保護してキャップ類を開けるようになっている自分に気づいた。夏場どうしようかな。夜中に食べる食物として、納豆はかなり良いのかもしれない、と気がついた。初歩の気づきだ。しょっぱさ(わたしが夜中に求める味覚のほとんどはこの性質に集約される)があり、健康っぽい。「人生はじめての寝返り」というものはよくフォーカスされるが、では「人生さいごの寝返り」は平均的に何歳ごろなのだろうか。90代で寝返りをする老人もいれば、60代くらいできつくなる老人もいるんだろうな。きょう、通学路を歩く小学生に「青信号ですよ、あっち方面の人は渡って、こっち方面の人はたんぽぽコースだから、渡らずにね、」みたいなことを言っている老人がいた。信号を渡るか否かの進退を小学生に委ねなさすぎであることは、交通安全の観点から見たら重要なことだが、「たんぽぽコース」というフレーズには引っかかった。通学路のルートごとにネーミングをしているとしたら、すごい。死力を尽くす。わたしもたんぽぽコースの方へ歩いたのだが、そうしたら同じくたんぽぽ側の小学生が「紅白楽しみだなあ」と言っていた。「若者のテレビ離れ」、嘘です。録画しといてね、などと言う小学生もいた。そのあと遭遇した老人は、歩道を走って進む小学生に「元気がいいんだからあ」などと言った後、道路をより速く横断するために横断歩道から逸れた車道のエリアを一瞬歩く人に対して「あらあの女の子、道路歩いちゃって、危ないわねえ」などと発言していた。きょうは知らない駅で降りて歩いていたのだが、向かい側からたくさんの女子学生が歩いてきていて、何かと思いつつ歩き続けたら女子大にぶつかった。その女子学生の多くは制服姿で、おそらく受験のあれこれで大学での催しに足を運んでいたのだろう。明快な答え合わせだった。すしざんまいに行ったら、隣の客が、ベンツに乗っているだの何だの話していた。隣接していたもう1組の客のほうは男女で、女性のほうが「今季のアニメはすごい、毎曜日観れるくらい充実しているのになぜ観ないの?」みたいなことを男性に投げかけて、あまり反応の芳しくない男性の様子を見てか「呪術廻戦でしょ、あと…」と例示のフェーズに差し掛かった瞬間、店員が注文していた寿司を届けに来たため、結局おすすめアニメの話は分断されてしまっていた。ブックオフに行ってCDを見たら、プライシングも陳列の見づらさも、客を舐めていた。あるていど都会の店舗だったので、外国人はふざけた値段でも買っていくだろう、などという意識が店員に蔓延していたのかもしれない。こんな店舗に金銭を落としたくない、と思い何も買わなかったが、いま思えば、あのLuminous OrangeのCDは買ってもよかった。買ったほうがよかった。「デッドスペース」という言葉を思い出そうとするとき、いつも「デッドゾーン」と拮抗してしまい、スティーブンキングの小説になってしまいそうな時がある。一本の電車に長めに乗るときは、長いポストロック系のアルバムを聴いてしまう傾向にある。Juice=Juice『Juicetory』をスマホに取り込んだら異なるジャケットが表示されてしまい消去せざるを得なかったため(ジャケットが違うのはどうしても気持ち悪い)、きょう再びCDの取り込み作業からやり直して完全な状態で取り込むことを試みたのだが、だめだった。わたしは二度と、スマホで"「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?(2023)"を聴くことができないのかもしれない。