ツー ⊃ ワン

歩車分離式信号の歩行者側の信号が青でも渡らないのに、そのあと変なタイミングで交差点を斜めに渡ったり、ヘルメットもきちんとしているのに、急な坂を電動アシストでもない自転車で上ったり、という秩序と無秩序が混交した人がいた。国道のほうをただ向いている人がいて緊張感があった。霊柩車を見たのだが片方の手の親指だけ隠してみた。若い頃に老人に抱いていた印象や感情というものを老いてからも思い出せるような記憶力のある人は、良い老人になれるのかもしれない。ガザ侵攻、ひどすぎる。いつも利用する駅の近くに新しい施設が建てられたらしいので建物に接近してみたら、オープンが1ヶ月半後で意味がなかった。家の玄関を開けた瞬間に、両手は「外の汚い物体を触った手」となり、直前まで意識もしなかった汚さが印象の中で付与される。ニュース番組で、アイスバーンによる横転の瞬間を収めたドライブレコーダーの映像に、幼児の「なんでだよー」という声が入っていて良かった。泣きわめくでもなく、横転の理由を探しあぐねている。Twitterの鍵アカウントで公開アカウントをフォローしたら、まずフォローリクエストがきて、それを放置していたらそのあとブロックされた。確かに、素性も知れない鍵アカウントに一方的に自分のツイートを閲覧されている感覚が許さない人もいるのだろうな。鍵アカウントで素人のアカウントをフォローすることに躊躇される気持ちが強まる。子猫が亡くなった、というツイートを見て涙が出た。久々に泣いた。基本的に、死がこの世の悲しみを生み出している。