余裕を見せたい

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サイゼリヤで、隣のテーブルの融通の効かない老人にキレる夢をみた。何について融通が効かなかったのかは覚えていないが、起床してすぐ取ったメモにはそうとだけ書いてあった。老人に対して優位になりたいという深層心理のあらわれだろうか。そういう権威に、もやっとすることはある。柴田聡子『SATOKO SHIBATA TOUR 2019 "GANBARE! MELODY" FINAL at LIQUIDROOM』は傑作ライブ盤で、CDが欲しいのだが、店頭でその現物を見かけるたびに紙ジャケにちゃちい印象を拭えず、けっきょく買っていない。素晴らしい内容なので、昔の2枚組CDが収められていたような、通常のプラケースの2倍の厚みがあるあのケースに入れたやつを売ってほしい。このアルバムに入っている"セパタクローの奥義"には、スタジオバージョンを遥かに凌駕する素晴らしさがある。より、歌っている。原曲がアコースティック調なのに傑作トゥイー・ポップとなってしまった"海へ行こうか"もすごい。きょうは急きょ時間が空いたため、いつも利用する駅の周辺をぶらぶらしていた。書店の看板を見つけたためすかさず入店してみたら、まったく秩序がない様子で本・CD・LPが置いてあった。棚はあるのだが、途中からそこに本が収まりきらなくなり、それらが全て床に積み上がっているような状態。いちばん強烈なゾーンは、ほんとうに足の踏み場がないという形容がよく似合う様相を呈していた。店主の人が「ごめんなさいね…」と足元にある本をどかしてくれたのだが、その本も形を変えずに、購入されない限りは店内をうろつき回るだけだろう。オーバーフロウの状態から、減らない。書籍保存の法則。神戸にある「フリークアウトレコーズ」というレコード店を思い出す。結果、CDを4枚ほど買った。¥920。安い。ただ、CD棚のおおよそ半分ほどは積み重なった本で隠れていたため、店主がそれを片付ける気になってからが本番だといえる。本当に、なにがしかの宝は眠っていると思うんだけどなあ。Ovlovの、Spotifyアー写が変わっている。サブスク上のアーティストページの変化は、なんとなくアップカミングの情報を期待させるものとなっている。きょうはGoogle Meetを使用したのだが、その配信に載ってしまっていたノイズがちょうど音楽的に良い感じのノイズだったので、スマホですかさず録音した。盛り上がりや展開もあり、ハーシュノイズっぽい暴力性とアンビエンスの双方を併せ持っている。音圧の低さと、機械的な(的、というかほんとうの機械のしわざなのだが)反復性がうまく作用していた。絶対音感をもつ人がフリッパーズ・ギターの音楽に拒絶感を示した、というツイートがおもしろかった。音程やキーをわざとずらしている、と。藤井風の"キリがないから"の「マボロシ!」という箇所に、DとD♯の中間の音が含まれている、という話を思い出した。生楽器などでは再現が難しい音、ということだろう。わたしにしてみたら、言われてみたら確かに分かるが、言われなきゃ分からないよ〜、という感じだ。猫 シ Corp.の『Cosmopolitan Dreams』がサブスクにきて、聴いていたが、これサブスク通るんだ、というくらいサンプリングが大胆だった。マイケルジャクソンの"Another Part of Me"が聞こえた。うたのおねえさん・うたのおにいさん・たいそうのおねえさん・たいそうのおにいさんの4人によって構成された、グループLINEの存在について考えていた。想像しがたいが、たぶん、高い確率で存在している概念。今までのわたしの人生に一度も登場していない苗字について、考えている。笹塚。竹澤。永山。意外と「伊藤」とかも登場していない気がする。「このロックバンドはすごい!東京出身の4人組!最近流行りのドリームポップ調の楽曲で、MVも超かっこいい!」みたいなツイートに、疲れるようになってしまった。ゆったりと、歩調が合わなくなってゆく。海外の人が「雇われの殺し屋みたいに見えるペットの画像を送って」という内容のツイートをしていて、一瞬、ほんとうに送ろうか悩んだ。送らなかったが。もう、どうしようもなく入手難度が高くてサブスクにもない音楽は、YouTubeの無断転載で聴いてしまっている。聴く権利。聴かせる義務。