好きなアイドルが「メガネを割ってしまった」と言っているのを聞いて、「そういえば普段はメガネかけてないけど視力悪いんだったな」と思ったわたしはジジイみたいだった。ある瞬間→過去の自分が書いた文章に、失礼さや矛盾が含まれていないか心配になる瞬間。イヤホンからの音漏れが、年々こわくなってきている。程よいボリュームにするにあたり、まったく指標が無い。電車の中なんかは特に音漏れを恐れていて、乗ってから降りるまで2くらいの音量で音楽を聴いている気がする。好きな音楽家やアイドルに対して「メディアにもっと出てほしい」と言う人がいて、それ自体はかなり正当な思考だと思うが、結局のところ好きな人がメディアで無理して摩耗している様子も見たくないので(メディア露出を望む人は世間的な知名度の獲得までを想定している)、メディアに出ない、というのも有名人のひとつの矜持として尊重すべきだ。いまさら言うのだが、ネクタイって意味ないな。社会のルールに楯突く、物申すみたいなスタンスはあまり取りたくないが、意味、ない。胸部のあたりからちょろっとほっそい布が出ていて変だ。もし異星人が人類を体系化する上でサラリーマンという概念にぶち当たったとき、真っ先につっこむのはネクタイの部分だろう。家族で車に乗って出かけているときに黒いクラウンが通りかかって、「怖いからクラウン見んといておこう」みたいになる瞬間ってある。人と会話をしていると、良くも悪くも他人を嫌いになる隙を生まない営みだな、と思う。厭世的にもなりづらいが、懐疑心や自分のスタンスも脆くなっている。きょう駅と電車内で見たもの→競馬の老人しか使わないペン/コーヒー味の豆乳/でかい木の枝を持つ子供。洞『発見』を聴いた。1時間超えの大作だ。打ち込みが強く意外と音像がはっきりしている、と思ったらフォーク/ノイズっぽい音も聞こえて、音の種類が多かった。『Rough Diamonds: Rough Trade Singles Club Vol.1』も聴いた。Sweet Jesusの"Sisterfy"という曲がかなり必聴のノイズポップ/シューゲイズ作品という感じがした。