迷惑メール 第5通目

アドベントカレンダー」の"advent"って、「クリスマスまでの四週間」を指す言葉らしい。「出現」という本来の意味から転じて、だろうか。予想外の人物から呼び捨てにされる経験って、身が引き締まる感じがして悪くない。すぐに見捨てられるかもしれないし、懇意にされるかもしれない、という、じぶんの組織の中での位置付けみたいなものを再考するきっかけになる。芸術作品に点数をつけることを懐疑的に思う人が多いことには頷けるが、点数化することで見えてくることもある気がする。少なくとも音楽については、そのような実感がある。優劣を決めているというよりかは、じぶんの中で整理をつけている感覚が強い。むろんそれは自分のためであり、アーティスト本人などに大っぴらにするようなことではない気はするが。点数化を繰り返すことで「聴き方」が分かってくる感じ。好きな音楽を多く知るにはたくさんの音楽を聴いてみる必要があるが、そのためには作業的にならざるを得ない瞬間があり、そのような過程では、点数化を通じて得られた自分なりの基準、すなわち固定化された鑑賞の姿勢が重宝する。People in the Boxの長い曲って良い。"旧市街"。ものを空気にさらすことにハマっている。帰宅したらバッグから荷物をぜんぶ出して、風の当たりやすい場所に口を開けた状態でドアノブなどにかけておく。ものには、接地してほしくない。隣接もしてほしくない。食の話をすると人ってみんなつまらなくなる。食の要素はユーモアという存在に対して強すぎるのか。少なくともわたしが何者かになるまでは、Twitterの公開アカウントを作ることはない。以前までそういうアカウントを持っていたが、Twitterによって生み出される自意識みたいなものが強すぎて、ろくな状態にならなかった。良い座り方を模索するのって楽しいかもしれない。まずまず何も用意する必要はないし、良い座り方は、今後の床に座らされる機会のために保存していけばよい。赤い公園の"サイダー"という楽曲のブームが、わたしの中で来ている。イントロのギターリフが素晴らしいのだが、Bメロではそれをベースラインに転用、間奏ではプレイせず、最後のサビ後まで焦らす。アニメのオープニング曲のような、ウソみたいに綺麗な楽曲だ。提供は…と続いても違和感がない。