ビリーブインユアセルフ

私がTwitterで誰かをブロックするたびに通知欄に青い1の数字が出て、「Find more accounts to follow」と私をけしかけてくる。久々にCDの取り込み作業をしたが、iTunesがずっと立ち上がらなくて時間がかかってしまった。何が功を奏したのかは不明だが、一度iTunesをアンインストールしてみたり、パソコン本体のアップデートを済ませたり、シャットダウン状態で放置しておいたりしたら無事に起動した。Yeuleの新しいシングルを聴いたが、音数が少ないアンビエント・ポップみたいな境地を抜けて、最早シューゲイザーの領域に入っているように聞こえた。もしこれが許されるのなら、来る新作はすごいことになるぞ。YouTubeで音楽を聴くことにずっと抵抗感があったのだが、最近そうでもなくなってきた。正直なところ、無断転載にすがらないと辿り着けない音源は少なくない。こうなるとYouTubeプレミアムに入るべきなのか。じっさい無断転載を聴くことは倫理的に良くないが、プレイリストなどを見るだけでも見えてくるものはある。サムネイルという概念があり、また「サブスク未解禁」みたいな概念がいっさい存在していないため、たとえば「ボカロのシューゲイザーを聴きたい」となった時に調べていて面白いのはSpotifyよりもYouTubeではないか。BlurのB面曲を聴いている。『13』の時期に発売された"All We Want"という曲があるが、あまりにも『13』本編とは異なる音処理が為されていて不思議すぎる。『13』において徹底されている不安定な雰囲気は意図なのか。『Think Tank』におけるBlurは老成し、渋みを増しているように聞こえるが、リズムはずっと強烈で、むしろ90年代の諸作よりも強靭になっているように思える。Damon Albarnのヒップホップ/アフリカ音楽趣味、Tony Allenとのバンド結成などと繋がるところかもしれない。個人的に、Damon AlbarnのキャリアのターニングポイントはBlur "Music Is My Radar"だと思っている。ノイズやクラウトロックの濃い要素が、1曲の中で結実している。Gorillazの1stはDamon AlbarnがBlur以外のアウトプット先を見つけたというイメージで、個人的な趣味に終始している側面が強いのではないか、と思う。比較的ロック/パンク的な曲が多い。ただそれ以降のDamon Albarnは、正当なインプットを通して、Blurでやってこなかったジャンルに喰らい付いている。2010年のGorillaz『Plastic Beach』なんかはそれの結晶みたいで、複雑かつ高度なことを様々なジャンルを跨いでやってしまっている。大きな声をした老人を傍目に聴くperfect young ladyは良い。ペットボトルの首の部分あたりに付いている、LINEスタンプが当たる!みたいな小さいステッカーが駅の柱に貼り付けられていた。ICカードへのチャージ額って、¥2000が一番気持ち良いな。口の部分にジッパーが複数ついているタイプのリュックは、後ろの人に何かを盗られたら嫌なので、ジッパーを頂点には集めない。「スタッキングチェア」って何なんだ。stackは積み重ねることを意味する言葉らしいが、それは椅子そのものの形状などを示さない。あくまでもそれは機能面での性質であり、意匠の面にいっさい言及していない。形が想像しがたい。ネーミングにおいて、そのような事態は珍しいと思う。チュロッキー、うますぎる。すべてがチュロッキーに収斂していけば良い。

 

【本日の1枚】perfect young lady『PYL 3rd SEASON…』(2023)

素晴らしいポップソング集。ずっと聴いている。まったく的を得ない歌詞が、日常を超越している。すべての言葉が恣意的に聞こえるように配置されている気がして、おそろしい。音楽的ジャンルは分からない。強いて言うならば「ポップ」というジャンル名が一番しっくりくる。遠い何処かを歩いている。