異様に記名性の低いVaporっぽい音楽を聴きたい

私、スーパーのBGMみたいな、安っぽいシンセで作られた且つアーティストの記名性が低い音楽が好きで。Vaporwaveとなるとリバーブがかかっていたりサンプリングが為されていたり、少し私の求めるものから逸れる。だけどただのスーパーのBGMが聴きたいかと言われるとそれも違って、あくまでもVaporwave的な、世界をメタに見る感性を通過していてほしいという所がある。今のところの最適解はBEST MUSIC『MUSIC FOR SUPERMARKET』(2007)。時期がめちゃめちゃ早くてしかも日本のアーティストなんですが、2007年の時点で「スーパーマーケットの音楽」に目をつけていたという点で尊敬してしまう。色々調べていくとJean-Michel Jarre『Musique pour Supermarché』(1983)等の作品の存在も知り少し聴いてみたが、これも近い感性を持っているかもしれない。チープなBGMみたいなのを聴きたいならサブスクでNash Music Libraryを聴きまくれ、という話なのですが、Vaporwaveのメタな視点がそこに放り込まれていないとマジすぎて安心できない感じがある。いっそのこと昔のライブラリー・ミュージックとかを掘りまくれば見えてくるものもあるかもしれない。

 

【本日の1枚】perfect young lady『PYL 3rd SEASON…』(2023)

最高だとおもう。ボーカルが総じてフワフワしていて、何言ってるか分からない歌詞も煮え切らなくて良い。感銘を受ける。無駄なことは言えない。