Stereolab『Emperor Tomato Ketchup』(1996)

フレンチ・クラウト・ノイズ・コレクティブの4枚目です。90年代の西欧圏のポストロックは、よくクラウトロックが絡んでくる感じになるのが不思議だと思う。80年代のインディーロックでクラウトを気持ちよく取り入れてる人たちっていたのか。何故か90年代から、ポストロックに限らなくても(アメリカだけど)Yo La TengoとかTh' Faith Healersとかがバカスカドカスカいうインディーロックをやり始めている。めちゃめちゃ無知なことを言っているかもしれない。もしくは青年期にNEUやCANを聴いて育った世代が楽器を持つようになったというだけかな。いずれにせよ、このStereolabの4thは中でも最高峰のアルバムだと思います。これが1996年発売で、そこから1年後の1997年に『Dots and Loops』を発売できてしまうところに"勝てなさ"を感じる。"The Noise of Carpet"がかなり好きで、セパレートで聴いて楽しい楽曲だと思う。この文章を書いていて、Stereolabを初めて知覚したのがBlurの"To The End"だったことを思い出した。