レコード屋にいった

最近はもっぱらレコードを聴かなくなってしまったためCDばかり買っているのですが、人生のそういう時期なのだなと思って、受けとめている。CDは結局のところ音源を取り込めるのが大きい。Death Gripsの『The Powers That B』とか買いました。¥600は安いと思うよ。BrainiacのラストアルバムのCDが¥100で売っていてもちろん即決したが、Discogsでは20ドルとかしてる時があって驚いた。レコード屋、つねに他人と縄張りバトルをしている。A~Zみたいな感じで順路を辿るのが理想だけどそうもいかなくて、EとJだけ見るみたいな人とか、特定アーティストの欄を1枚1枚精査する人とかがいる。全く悪いことではない。むしろそっちの方が自然で、目当てのものがある可能性が存分に保証されないまま表立って好きなアーティストのいないKの欄まで見る私みたいな人のほうが変ではあるのかもしれない。秋葉原レコファンLucy Van PeltのCDを買ったら店員さんに話しかけられてうれしかった。近年の密かなAdvantage Lucyリバイバルのことを伝えたら喜んでいらした。

 

【本日の1枚】Red House Painters『Red House Painters Ⅰ』(1993)

このバンドのアルバム、今までは何か作業をしながら聴くばかりで、はじめから終わりまでイヤホンでしっかり聴いたのは初めてだった。作業をしながらだと気が散ってよく分からなかったが、ちゃんと聴くと絶望感に終始あふれていて面白かった。絶望というより悠長さのベクトルに伸びてゆく作品なのかもしれないけど、聴き通すとかなり起伏の無さが目立ちました。"Mistress"、良いよな。ドラムロールっぽいダララッ、というドラミング(楽器の知識がなさすぎてほかに形容しようがない)とか、不協和音、完全な無音が偶に訪れるのが気持ちよいポイントですね。