前行って前、前、前

商業的なプロダクトとそうでないプロダクトというのがあるが、チーズはその差がかなり分かりやすいと思う。「フラペチーノ」の「フラペ」は単体では「フラッペ」になるみたいなことに気が付きたい。最近はThe Smithsをずっと聴いている。悲しいときも楽しいときも受け付けるのがスミス。歯ブラシを細いのから太めのに替えたら案の定よかった。あさ起きたら置いておいたコップの水が冷え冷え。どんなに人工物があふれても、太陽というものの光量や位置、角度なんかは人為的に調整されないままなのだろう。Catherine Wheelを聴く。わたしがこのバンドをあまり好きになれないのは、おそらくスタジアム・ロックっぽいところがあるからなのだと思う。わたしの好きなシューゲイザーというジャンルには入っても、小さいライヴハウスで演っているイメージがしづらい。でかい音、楽曲の高いクオリティ、しっかりとしたヴォーカル、やはりキャパのでかい音楽という感じがする。スタジアム・ロックみたいなもの自体は嫌いではないが、そのような大きさとシューゲイザーというちょこっとしたジャンルが併存しているのがどうも据わりが悪い。鰻屋は高所にあればあるほど、そこまで昇っていけるくらい活きの良いうなぎだけが提供される、という話が創作しやすく、都合が良い。今日の朝は立ち漕ぎの人に追いつこうとしたが、だめだった。満員の電車をパスしてその次の列車を待った人のみが聞ける、「電車を一本送っていただきありがとう」がある。好きなアイドルを見たから頑張れる、みたいなことってあまり無い。安らぎなどはあっても、特段のモチベーションなどは湧かない。最初に「お願いします」と言った人ってかなり良い人だったのだと思う。二冊の本を借りた。ディスクユニオンの小さい袋を持っている人がいたので一瞬ディスクユニオンに行く気が起きたが、眠いのでやめた。ゆるいローファーを履く人がいて、高校一年生っぽいと思った。昼間の電車なので、窓から射し込んでくる日差しから逃げるように、座る席を転々とした。Stillmotionというアメリカのバンドを聴く。Bardo Pondみたいな長々しいサイケ・ジャム感もある、シューゲイザー。日差しは当たらなければかなり好きだ。「バッグ・アパレル」を速く読むと「馬鹿ばれる」になる。アイドルのコンテンツを思いっきり楽しみたいときとまったく受け付けないときがある。音に金を払うときと、静寂に金を払うときがある。電車の窓から見えた学校の名前をネットで検索したら、「私立学校ながら学級崩壊が起こっている」みたいな書き込みのあふれる読み応え満載のスレッドが出てきて、そのタブをなかなか消せない。久しぶりにギターをいじったが、やっぱり難しくて諦める。久しぶりな時点で上達の機運は見えていない。さりげなくギターを弾ける芸能人ってけっこういる気がするが、だからこそ芸能人なんだなあと思う。芸がある。コンサートの時にセットリストが書かれた紙を貰っている人って、どこで誰からその紙を貰っているんだ。野球選手の年俸が契約がどうだみたいなニュースが目に入ると、球団の歴代の監督の肖像画が飾られた部屋で監督と選手が話し合いをしているみたいな絵が浮かぶ。中国の女性卓球選手が短髪がちなのって、野球少年が丸坊主がちなのと同じようなことなのだろうか。寝落ちから目覚めたのち、久々に『月曜から夜ふかし』を観た。番組が終わったと思ったら『news zero』が始まって、日本テレビの月曜夜はめちゃくちゃになっていることを思い知る。それで今度はチャンネルをNHKに替えたら、ROTH BART BARONが「君の物語を 絶やすな」と歌っていた。曲間のMCがすべて英語だったのが何故なのか気になった。バンドの音楽ではあるのだが聴き心地はアンビエントっぽくて、それが分かったのが良かった。オランダ語だとミッフィーは'Nijntje'らしいが、あまりにも違いすぎる。せめて'm'始まりだろう、と思う。