リエゾン

けっきょく寝落ち。四時半ごろに起床し、歯磨きをして、その後の二時間は朝が来るまでの自由時間とする。きのうAmazonから届いたAmazonプライムへの加入を促す郵便物に、三十日間の無料体験を申し込むことのできるQRコードが載ったカードが入っていたのだが、カードである必要がなかった。カードが封入されているという特別感で、後ろ髪を引いて、プライム会員に引き込むという算段なのだろう。髪と爪を切りたい。昼ごはんにおにぎりとしょっぱいパンと甘いパンを買ったのだが、しょっぱいパン→おにぎり→甘いパンの順番で食べて、完璧な流れだった。髪の毛を整えるためのはさみを探しにキャンドゥに行ったのだが、文具コーナーになければ美容コーナーにもなく、狭い店内で右往左往して、けっきょく見つけられず退店した。スポークンワードがふんだんなアイドルソングが店内で流れていて、ShazamをしたらZOCの曲だった。納得をした。犬の散歩をする人の後ろを歩いていたら突如その犬が歩行を止めたため、少しだけ横にずれて抜かそうとしたところ、そこにちょうど蚊柱があって、最悪だった。Starflyer 59のJason Martinが好きすぎて、彼の別のプロジェクトであるPony Expressというバンドも聴きはじめた。そしてこれが良かった。Starflyerのあの囁きボーカルと、絶妙に定形を逸脱するような演奏、この二つが聞ける。四人くらいの子供が、子供だけで夜の六時過ぎに犬の散歩をしていて、不安になった。歩いていたら、わたしの前を歩いていた人が向こうから歩いてくる人に話しかけていた。知り合いだったのだろう。そのバイタリティ、すごい。小学校のころ手遊びみたいなやつが流行った時期があったのだが(巷で「指スマ」と呼ばれているような、あの系列のもの)、いっさいルールが理解できず、一回も参加しなかったことを覚えている。そのあと、中学校か高校で気まぐれに「指スマ」に誘われたことがあり、それを何となく、ルールを知っているふうにやり過ごしたことも覚えている。駅のロータリーみたいなところにいたら暴走族みたいなバイクが轟音を携えて近づいてきたため眺めていたのだが、さらっと通り過ぎて行ってしまい、無駄にそのロータリーを何周も廻ってみせるような無謀な走りを期待していたわたしは裏切られた。幼いころ、わたしは『どうぶつの森』をよく遊んでいて、かなり入れ込んでいた時期もあったのだが、唯一、「釣り」をしている時間はちょっと楽しくなかったな。『どうぶつの森』での釣りは、水面に浮かせた釣り針に魚が近づいてくるまで待って、やがて訪れる、針が揺れた!食いついた!という瞬間にボタンを押して釣り竿を揚げることで魚が獲得できるのだが、その、ボタンを押すタイミングが絶妙にシビアで、とくに魚影がやけに大きくて見るからにレアな感じのする魚と対峙したときなんかは、ゲームに必要のないレベルの緊張をしていた。