Tramという良いバンド

わたしって休日のほうが平日よりもずっと怠惰で、むしろやらなければいけない事項のある平日のほうが自由時間も精力的に動ける気がする。Drive Like JehuのギターボーカルであるRick Froberg氏が亡くなってしまった。かなりショックだ。

すぐに寝てしまって、気力がわかない。ただ体力がないのだと思う。運動が生まれつき好きな人は運動をよくして健康体で長生きする、運動が嫌いな人は反対のロジックで早死にする、といっそのこと断言できれば、システマティックな世界だね〜で済むのだが、じっさいはそうでもないのが不思議だ。不思議というか、そういう論理的じゃなさに世界というもののゆるさを感じる。煮え切らないゆるさ。何のために生きているのかが分からない。わたしは「人々が死後の世界について語る頻度が少なすぎる」と思っている。ぜったいに死ぬわりに、死後の話をみんなしていない。他人と共有したくないというだけで、個人的に思考を巡らせているのだろうか。でもまあ、そう言うわたしも死生観についての考えを人に言い伝えるようなことはしたことがない。急に死の話をしたら怖いか。もうダメだ。集中が途切れてきて、自分の書く文章がどんどん自分のものじゃなくなっていくような感覚がある。精神的に参ってはいないが、自分に騙し騙し何かをさせるようなことがどんどん苦手になっていく。

 

【本日の1枚】Tram『Heavy Black Flame』(1999)

ちょうどいいスロウコアを見つけた。DiscogsでShoegazeタグを見ていたら目に入ったアルバム。音圧がない。Yume Bitsuの2ndと色々な点でかぶる。こういう、不思議とムードが好きなアルバムと巡り合うためにマイナーな音楽をあさっている節はある。世間的な評価の高さなどでは測れない、自分との親和性の高さという点でたくさんの音楽を聴く。音楽を聴くという行為にもっと自分を介在させる。今たったの2周目を聴いているところだが、何故かすごい良いんだよな。わたしは無理をして聴いていないし、作家もきっと無理をしてこの音楽を作っていない。