ハラン

いかにも内気そうに見えるニュースリポーターが朝から快活な笑顔とでかい声とともにニュース番組に出ていて、こういう仕事をするんだったら根明じゃないといけない(あるいは根暗を根明に矯正しないといけない)んだよな、と再認識した。Dry Cleaningの『Stumpwork』がグラミー賞を受賞していてすごい。Spotifyの再生数やTwitter、Rate Your Musicの反応を見る限りはあまりウケていない感じがするが、これは賞賛に値する作品だと思う。UK Post Punkからアンビエント・ギターロックにまで達している。などと書いたあと、この作品が受賞したのは「ベスト・レコーディング・パッケージ賞」、すなわち音楽そのものではなくジャケット写真だけが評価されたのだと気がついた。

https://drycleaning.bandcamp.com/album/stumpwork

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いやあ、ないな。このアートワークで受賞か。陰毛だから悪いとかそういう安易な評価軸に寄っかかるわけではなく、ふつうにそこまで魅力的ではない。これを機にもっと聴かれて、数十年後くらいにはDeerhunterの『Microcastle』と並ぶくらい内容を評価されていてほしい。トイレは行けるときに行っておいたほうが確実だと気がついた。

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乗っているエスカレーターの手すりをふと見たら、これだった。「上野御徒町」にはアイデンティティが無い。子供の名前を決定するにあたって複数人で話し合い意見をすり合わせる、という過程は議会制民主主義の縮図だ。寒さがきつい、と言いたいときに「ピークの寒さ」と表現してしまうと「ピーク」に高まるイメージが付随して寒さの表現との食い合わせが悪いためか、それを「底の寒さ」などと言い換えている、機転の利きすぎたニュースキャスターを観た。