駅から、中学生または高校生と見られる学生たちとその保護者らしき人たちがぞろぞろと歩き出してきた。それっぽい推察を立てたのちインターネットで検索してみたが、けっきょく真相は謎だった。幼児のころ、何者に強いられるでもなく夜10時くらいには寝て朝の7時くらいには起きていたことを考えると、そういった生活が人間にとって自然なのだと感じ入る。早起きは不自然だなどと「規則正しい生活」への異議をこねくり回してきたが、けっきょく負けそう。Dinosaur Jr.とかを聴く。ぜんぜん聴いてこなかったバンド。ちょうど網目をすり抜けてきた感じ。Ovlovなんかはこのバンドをリファレンスにしているのだろうなあ、と思う。電車で立っていたら、とつぜん右ふくらはぎの下方がとてつもなく痒くなって、携行していたリュックに擦り付けることくらいしかできなかった。MX-80 Soundというバンドを聴く。1980年代のバンドだが、ヴェルヴェッツが20年遅れで活動していたらこんな感じだったかもなあと思わせる内容。70年代の末から煮詰まってきたポスト・パンクやネオサイケの系譜を汲む。事あるごとにリップを塗ったので、唇の乾燥が収まった。24分かけて、1.5個のおにぎりを食べた。席を譲らない人も、エスカレーターの前にできた列に割り込むときに手刀を切る人もいる。バックプリントのある服が嫌なのは、知らない人に無断で私生活を覗き見されているみたいだからだ。空いている電車で、足を組めないことを理由に席を移動している人がいた。足、組めないなあ、というモーションをしていたから、わたしには分かる。手すりに頭をぶつけたり、声にならない声を喉奥から漏れ出させたりしながら、うつらうつら電車に乗る。何故か乗客が少ない。わたしは眠い。改札を通ろうとしたら向こうから子供がたくさん走って来てびっくりした。わたしがいたところの隣の改札めがけて走ってきたので、衝突は避けられた。昼のおにぎりの残り0.5個ぶんを、駅のホームで食べた。自転車に乗っていて歩行者を抜かすとき、どうしてもベルを使いたくなくて、毎回とても悠長な感じになる。ベルを鳴らしたという大義名分のもと歩行者をどけているみたいで、なんか変な感じがするから。自分が通るためだけにベルを鳴らすという行為が、赤の他人相手のコミュニケーションとしては不適な気がするから。ネプリーグに辺見えみりが出ていた気がする。Biosphereの初期作品『Microgravity』はかっこいい。ビートはあるのだが、ビートレスなアンビエントを聴くときと同じ構えで聴ける。