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昨日の献血の思い出を反芻する。「献血ルームにいる人たちはみんな優しいから都会の真ん中であっても心が穏やかになる」みたいなことを言う人がいるが、わたしが行った献血ルームは普通の病院みたいに事務的だった。それがちょうど良い。一粒のでかいマスカットを両足のあいだに付けて、それを車輪みたいにして街中を疾走する夢をみた。きょうは唇の血色が良い。Shoes『Black Vinyl Shoes』を聴く。1977年の作品らしいが、確実に、その後のTwee Popに繋がる潮流の最初のほうに位置していると思った。高校生のころ、部屋を真っ暗にしてTaiko Super Kicksを聴いたことがある。真っ暗な風呂場でもTaiko Super Kicksを聴いたことがある。大窓とカーテンを開け放ち、家の前の景色が見られる状態で本を読む。レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』を読む。確かに、冬の夕刻の窓の外はあっという間に暗くなっていって、その速度にあまり目を向けたことがなかった。外が暗くなってくるにつれ本の字が見づらくなってきて、そのまま30分ほど眠る。空腹なのにすぐに満腹になった。